個人(家庭)向けホームセキュリティを考える際に、そもそもホームセキュリティってどんなシステム(仕組み)になっているのか?どのように操作するのか?など、契約前に知りたい方も多いと思いますので、ここではホームセキュリティのシステムと、ホームセキュリティ機器(ホームコントローラー)の操作法について説明しています。
※このページのホームセキュリティのシステム(仕組み)は個人宅の一戸建てを想定して説明しています。建物の構造上、またセキュリティ上、マンション、アパートでは多少システムが異なる場合があります。
ホームセキュリティのシステムはセキュリティ会社(セコム・アルソックなど)によって多少異なりますので、必ず契約前に確認しておきましょう。
ホームセキュリティの基本的な仕組みとしては、窓、ドアにセンサーを設置し、また人体の熱を感知する空間センサーを設置し、セキュリティ状態のときにセンサーを設置した窓やドアが開いたり、空間センサーが人体の熱を感知した場合は警報音が鳴ると同時に異常を感知したことがセキュリティ会社(セコム・アルソックなど)に自動送信されます。
※空間センサーは天井付近に取り付けます。またドアや窓に付けるセンサーはセキュリティ会社によって色が異なりますが、例えばセコムの場合は数種類から選べ、多くの方が景観を重視してドアや窓と同色のセンサーを選択しています。
セコム・ホームセキュリティのしくみ
セコムの無線装置
ドアに付けたセコムのセンサー
セコムの空間センサー
セキュリティ会社は異常を感知したことを受信すれば、まずはセキュリティ会社から契約者等(契約時に設定した電話番号)へ電話連絡がいきます。
まず在宅セキュリティ中(在宅セコム等)の場合、泥棒などがすでに家の中にいる可能性があるため、電話でのやり取りは家の中の人の安全を考えて、可能な限り「はい」、「いいえ」で答えられる質問をしたり、仮に泥棒が電話に出る可能性もあるため、家族しか知らないような情報を聞いてきます。この時にセキュリティ会社は電話での応答によって警備員(緊急対処員)を現場へ急行させる指示を出したり、場合によっては警察などへも連絡してくれます。
一方、外出セキュリティ中(外出セコム等)であれば、契約者など家族が家にいる可能性が低いため、電話でのやり取りは普通の会話になります。
一度、外出セコム中(近くに散歩中)に家の異常を感知したときに、セコムから電話があり、10分ほどで家に駆けつけてくれて、警備員が家の中を見て回って異常がなかったので、そのままセコムの警備員が帰ったことがありました。その際に以下のような"点検ご報告書"を書いていってくれます。
セコムの点検ご報告書
また、まだ窓や空間センサーは異常を感知していなくても、外に不審者がいるような場合はホームコントローラーの非常ボタンを押したり、または家の中で持ち運べる非常ボタンを押せばセキュリティ会社にその情報が送信され、セキュリティ会社の判断で警備員(緊急対処員)を現場へ急行させたり、警察へ連絡してくれます。
セコムの非常ボタン
ちなみに外出時に異常を感知した場合、玄関の外に取り付けているフラッシュライトが点滅等するので、帰宅時はまずこのランプを確認し、点滅等していないことを確認してから家の中に入りましょう。
セコムのフラッシュライト
上記は基本的なホームセキュリティのプランですが、その他にもセキュリティを強化するさまざまなオプションがありますので、自分たちに必要なセキュリティ機器は何かを考えましょう。
※空間センサーはペットや、お掃除ロボット(ルンバなど)でも感知する可能性があるので、そのような物がある場合は設置する場所などを考えなければなりません。
※センサーを設置した窓やドアが開いていればセキュリティの設定ができないようになっています(ホームコントローでも教えてくれます)。ただ1点、注意しなければならないのは、センサーはドア、窓の開閉は感知しますが、ドア、窓のカギが閉まっているかは感知していないので、ホームセキュリティの設定だけでなく、必ずカギが閉まっているかを自分で確認しましょう。
まずどのセキュリティ会社(セコム・アルソックなど)でも必ずあるのがホームセキュリティの各種設定を操作する
"ホームコントローラー"です。
セコムのホームコントローラー(在宅中=セキュリティ解除中)
セコムのホームコントローラー(在宅セコム中)
セコムのホームコントローラー(外出セコム中)
このホームコントローラーの画面でセキュリティの状態を確認したり、セキュリティを設定したり、解除したりすることができます。
異常を感知した場合にはこのホームコントローラーに表示されたり、異常状態によっては警報音が鳴ります(セキュリティ会社には異常を感知したと自動送信されます)。また防犯カメラも同時に設置した場合は画面でカメラの画像を確認することもできます。
またホームコントローラーは壁に取り付けるタイプと家の中で持ち運びできるタイプに分かれ、壁に取り付けるタイプは工事が必要ですが、持ち運べるタイプであれば工事は不要です(センサー類の設置工事は当然必要です)。プラン等によってはどちらの機器もある場合もあります。
セキュリティ会社によってこのホームコントローラーでは他にも様々なことができます。例えばセコムであれば「写真・身分証明書・服用している薬の情報・友人、知人の電話番号」などの情報を管理してくれたり、セコムの食などのネット通販ができたり、家族に伝言を残せたり、預けた写真をフォトフレームとしてホームコントローラーに表示させることもできます。
このホームコントローラーはスマホと同じくタッチパネル式で(または専用の細いペンで)、年配の方でも簡単に操作できるようになっており、音声案内もあるので、例えばセコムであれば朝起きてセキュリティ状態を解除すれば「おはようございます」、外出する時にセキュリティ設定をすれば「留守はセコムにお任せください」などの音声が流れるようになっています。
帰宅時にはセキュリティを解除しなければなりませんが、これはセキュリティ会社によって、ホームコントローラーに専用キーを入れたり、暗証番号を入力したり、または家の中に入る前にスマホ(専用アプリ)で解除できます。
この帰宅時の解除は基本的にはスマホアプリを除いてホームコントローラーで操作しますが、例えば壁に取り付けるタイプで玄関から少し離れたところにホームコントローラーがある場合、帰宅してからすぐに解除できずに警報音が鳴る場合があるので、玄関に
"セット解除ボックス"が取り付けられる場合もあります(解除だけでなくセキュリティのセットもできます)。
セコムのセット解除ボックス
外出時にセキュリティ状態になるまでの時間はセキュリティ会社が設定しており、一般的には以下のように設定されています。
◎ホームコントローラー(セット解除ボックス)で外出設定をする⇒3分後にセキュリティ状態になるのでそれまでに家を出る⇒帰宅後は30秒以内にホームコントローラー(セット解除ボックス)で解除操作する(専用キーなどで)。
上記の時間を超えて操作すると異常と感知されます。外出時の3分間はかなり時間的には余裕がありますが、帰宅時の30秒間はあまり時間がないので、帰宅したらすぐにホームセキュリティの解除操作をするクセをつけなければなりません。
この外出時の3分間や帰宅時の30秒間は自分たちで設定変更できないと思いますので、どうしても変更したい場合は契約しているセキュリティ会社に連絡して設定変更をお願いしましょう。
またセキュリティ会社やプランにもよりますが、家の中で持ち運べる非常ボタンも支給されるので、センサー類が異常を感知する前に、自分で異常を感じたら、例えば家の外で不審者がいると感じた場合などは非常ボタンを押せばその信号がセキュリティ会社に自動送信され、警備員(緊急対処員)を急行させてくれたり、警察へ連絡してくれたりと対処してくれます。
セコムやアルソックであればスマホからセキュリティ状態を確認できたり、設定操作ができるアプリを提供しています(セキュリティ状態を確認するだけで操作はできないプランもあります)。
このアプリがあれば外出先から家の状態を確認できるので、例えば高齢の親の家にホームセキュリティを入れて、離れた場所に住んでいる子供がスマホ(アプリ)から家の状態を確認することもできますし、例えば小さい子供が学校から帰ってきたかをスマホから確認できたりするので凄く便利ですよ。
アプリはAppleストア(iPhone)、Google Playストア(アンドロイド端末)で無料でダウンロードできます。
セコムとアルソックのアプリ
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